動画生成AIでは必須のカメラワーク用語!生成AI講座【10】動画生成AIで覚えておきたい7つのカメラワーク【無課金】

公開日:2026年3月16日 更新日:2026年3月15日

【4】Pan(パン)

カメラが固定された状態で水平方向(左右)に振ること。たとえば、高台から町全体を見渡すシーンなどで使うと効果的ですが、こちらも何らかの演出意図があるときに使うショットですので、多用するのは避けましょう。

 

風景や室内の状況説明などでよく使われるショットです。固定されたカメラを左右に振るショットになります

【5】Side Tracking(サイドトラッキング/レール移動)
レールの上に置かれたカメラが水平方向(左右)に移動すること。こちらもカメラが固定されたPanと違い、レールでカメラ自体が移動するので、大がかりで映画的なショットになります。

 

パンと違って人物の位置と背景全体が動くので、よりダイナミックで印象が強いショットになります

【6】Tilt-up/down(ティルト)

カメラを三脚に固定して垂直方向(上下)にカメラを振ること。こちらはパンの垂直移動版になります。通常のシーンではあまり使いませんが、やはり室内や風景の状況説明や特別なシーンで使われるショットになります。

 

固定されたカメラを縦方向に振るショットになります

【7】Orbit Shot(オービットショット)

カメラが被写体の周りをグルリと円を描くように移動すること。実際の撮影では、人物を円状のレールで囲ってカメラがぐるりと移動するため、スタッフの映り込みなどに注意が必要で、かなり撮影が面倒なショットです。アクションやホラー系でも「ここぞ!」という場面でしか使われませんが、動画生成AIでは簡単に指定できます。

 

カメラと背景が大きく動くので、映画的で印象的なシーンになりますね

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ドラマや映画では必須のカメラワークをしっかり指定しよう!

いかがでしょうか? 動画生成AIで長尺のしっかりしたドラマを制作するうえで、カメラワークは非常に重要です。基本的にプロンプトにカメラワークのことを何も記載しないと、勝手にズームインしたり回り込んだりしますので、ご注意ください。

また、動画生成AIでは大切な事項をプロンプトの最初に書いておくほうがいいようです。最後にカメラワークを記入しても無視されることもよくありますよ。

 

こちらはOrbit Shot+Dolly-inを複合させたショットになります。女性の楽しさがより伝わりますね!

なお、今回は紹介しませんでしたが、ほかにも以下のようなカメラワークがたくさんありますので、いろいろ試してみると面白いでしょう。

■Pedestal up/down(ペデスタル・アップ/ダウン)

カメラの角度を保ったままカメラの位置だけが垂直(上下)に移動するショット。その場でカメラを上下させるTileと違ってクレーンやジブを使ってカメラの位置が移動する大掛かりな撮影になります。

■Crane Shot(クレーンショット)

大型クレーンを使って大きく上下に移動するショット。スケールの大きなシーンで使用する、実に映画的なカメラワークになります。

■Rack Focus(ラックフォーカス)

日本では「ピン送り」などと言われるカメラワーク。ピントを手前から奥、奥から手前に切り替えたりして、その人物や物体を印象付けることができます。

■Whip Pan(ウィップパン)
カメラを素早く振って、違う場所に転換する場合に使われるカメラワーク。「スウィシュ」などとも呼ばれています。

■POV / First-Person(主観ショット)
出演者の目線を表現したカメラワーク。サスペンスやホラー映画などで緊迫したシーンで使われます。

■Aerial / Overhead(空撮・俯瞰ショット)
いわゆる「俯瞰」(高い位置から見た)ショットのこと。クレーンで高い位置から見下ろしたり、最近ではドローンを使って空撮したようなシーンになります。

※この記事は2026年3月13日時点のものです。生成AIの進化スピードは早いので、今後、大きく変わる可能性があります

(文=すずきあきら)
イメージ写真は生成AIで作成
筆者プロフィール
すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。格安SIMやスマホなどの記事を得意とするが、最近は生成AI動画の作成にハマっている。