動画生成AIでは必須のカメラワーク用語!生成AI講座【10】動画生成AIで覚えておきたい7つのカメラワーク【無課金】
ここ数年、生成AIによる画像や動画の生成が盛んになっています。しかし、実際に動画を生成するとき、カメラの動きをプロンプトで指定するときはどうすればいいのでしょうか? そこで今回は、動画生成AIで覚えておきたい代表的な“カメラの動き”を7つ英語で指定する方法を紹介します。
動画生成AIのカメラワークはハリウッド用語で指定する!
ChatGPTで有名なOpenAI(オープンエーアイ)社が開発した「Sora2(ソラ・ツー)」や、TikTokを運営する中国のByteDance(バイトダンス)社の「Seedance 2.0(シーダンス)」は、簡単なプロンプトを入力するだけでカット割りやカメラワークも指定せず、ハリウッド映画並みの迫力あるアクションシーンやアニメ、CMなどを生成できることで人気を集めています。
しかし、長尺で本格的な映画やドラマを制作したいときは、自分の意図どおりの動きを実現する必要があり、勝手に意図しないカット割りやカメラワークをされてしまうと困ってしまいますよね。
とくに、動画生成AIはカメラが固定で人物がほとんど動かないようなシーンが苦手で、しっかり禁止事項をプロンプトに記載しないと、常に、何か奇をてらったことをしてしまう癖があります。
たとえば、歌を歌うシーンでは勝手にマイクを持ち替えたり、廊下のシーンでは必ず歩き出す、勝手に人物にズームインする、といった現象がよく見られます。実は、筆者もこれにはずいぶんと手を焼いていました。動画生成AIは、とにかく“何かしないと気が済まない性格”であることを覚えておきましょう
また、ドラマのシーンではカメラ固定が基本で、ここぞという演出でカメラを動かしたいのですが、多くの動画生成AIサービスではハリウッドのカメラワークで使われる用語を基準にしているようなので、日本語で「回り込む」「俯瞰」「クレーンで移動」といったプロンプトが無視されることもよくあります。
そこで今回は、動画生成AIで覚えておきたい代表的なカメラワークを英語で指定する方法を紹介したいと思います。

今回はこの写真を使用し、動画生成AIのプロンプトで使用したいさまざまなカメラワークを紹介します
こちらは、動画生成AIでカメラワークの指示をしなかったときの動画です。これは、Tracking Shot(トラッキングショット)で移動する人物を追随していますね。このように、プロンプトでカメラワークの指定をしてしないと、動画生成AIが勝手な動きをつけてしまいがちです
動画生成AIで覚えておきたいカメラワークの基本!
それでは、ここから動画生成AIで覚えておきたいカメラワークを7つ紹介します。動画生成AIのサービスによっては、このプロンプトによるカメラワークの実現状況はかなり異なりますので、必ずしもここで紹介した用語がそのまま正しく反映されない場合もありますが、あくまでも基本的な用語として覚えておくといいでしょう。
【1】Fixed Shot(固定)
カメラをまったく動かさず同じ画角を維持すること。これを指定しないと、動画生成AIは勝手にズームインしたりパンしたりします。しかし、TVドラマや映画のシーンの多くは、カメラが三脚などでしっかり固定されています。とくに演出意図がないときは固定のほうが安定した印象になります。
ただし、ドキュメンタリー的な臨場感や不安・緊張感を演出したい場合は「Handheld Shot(ハンディショット)」を使うのが効果的。画角はほとんど同じでも、手持ちによるわずかなカメラの揺らぎが出てきます。プロンプトには「カメラ固定(ハンディショット)」などと記述しましょう。
ドラマの会話シーンなどは、基本的にカメラをしっかり固定したほうが安定した印象になります
【2】Zoom-in/out(ズームイン/アウト)
カメラのレンズで被写体に寄ったり引いたりすること。何かを印象付けるためのショットになります。ここぞという場面以外では使用しないほうがいいでしょう。また、動画生成AIでは「Slowly(ゆっくり)」と指定しないと、かなり早いズームになるのでご注意ください。
何かを印象付けるときに効果的なショットになります。使い過ぎないように注意しましょう
【3】Push-in/out(ブッシュイン/アウト)
カメラのズームレンズを使わず、カメラ自体がレール移動して被写体に近づいたり離れること。ズームイン/アウトよりも印象が強い映画的なショットになります。実際の撮影ではレールを引いたり、カメラマンを車いすに乗せたりする必要があって面倒なショットですが、AIでは簡単にできます。
また、似たようなカメラワークに「Dolly-in/out(ドリーイン/アウト)」がありますが、ドリーに乗ったカメラが被写体に近づくのが「Dolly-in」。被写体から遠ざかるのが「Dolly-out」になります。こちらも、レールを使うので、ズームイン/アウトよりも印象が強い映画的なショットになります。
ズームレンズを使わずカメラ自体が移動するショットです






















