コミケ取材のベテランMAG編集部員がオススメ!C107・冬コミで「使える」東京ビッグサイトアクセス術

公開日:2025年12月25日 更新日:2025年12月25日

第107回コミックマーケット(C107・冬コミ)は2025年12月30日・31日に開催されるが、会場となる東京ビッグサイトへの移動手段はいったいどれが一番効率がいいのだろうか? そこで今回は、コミケを10年以上取材しているベテランMAG編集部がオススメする移動方法を紹介しよう。

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輸送量の多い「鉄道」か時短の「BRT」か?!

毎年、お盆と年末に開催されるコミケは、過去3日間開催で75万人もの人が参加したことがある。コロナ禍以降は有料チケット制の2日間開催になったものの、それでも約25万人(1日あたり十数万人)が参加しているのだ。となると、やはりC107・冬コミでも東京ビッグサイトまでの移動手段は重要になってくるだろう。

まず、大前提としてコミケでは“公共交通機関”での来場が推奨されているため、自家用車やバイクなどでの来場は避けたい。とくに自家用車の場合、周辺の駐車場はイベント時期で天井なし・特別料金になっていることが多く、毎年、駐車料金を数万円も支払っている人がいるんだとか……。

コミックマーケット準備会ではコミケ参加への注意事項を公開しているので、C107・冬コミに参加する人は、事前にルールをしっかり確認してほしい。

●コミックマーケット準備会「コミックマーケット107諸注意(PDF)」は→こちら

■鉄道は圧倒的な輸送量が魅力! 待ち時間も意外と短い!?(おすすめ度:★★★)

一番のおすすめなのは、やはり輸送量に優れた鉄道「ゆりかもめ」と「りんかい線」。どちらも、コミケ開催期間中は臨時列車が増発されているため、当然おすすめ度は高い。

ゆりかもめの1車両あたりの定員は50~60人で6両編成、りんかい線の1車両あたりの定員は100~140人で10両編成で運行されている。そのため、一度に運べる人数が300~1,400人と多く、その結果待ち時間が短くなるのだ。

とくにりんかい線はJR路線と接続しているため、乗り換え無しで埼京線から東京ビッグサイトへ行くことができるので、埼玉方面の人は便利だ。また、ゆりかもめは6両編成で1度に乗れる人数は少ないものの、早朝や帰宅の時間帯は4分間隔で運行しているため、30分で2,100人くらいは運ぶことができる。これなら、多少の乗車待ちの行列があっても、スムーズに乗車することができるだろう。

●りんかい線「12月30・31日にりんかい線をご利用されるお客さまへお知らせとお願い」は→こちら

(ゆりかもめ公式お知らせXより引用)

コミケ移動

東京ビッグサイトに行くなら、やはりおすすめは輸送量が多い鉄道になる。とくにゆりかもめは朝夕に4分間隔でバンバン来るので待ち時間は少ない(筆者撮影)

■移動時間が最短の東京BRTは乗るまでの待ち時間がなければアリ!(おすすめ度:★★☆)

次におすすめしたいのは「東京BRT」だ。BRTとは”バス高速輸送システム”の略で、通常のバスより高速かつ輸送力にすぐれた新交通システムのこと。東京BRTでは2両が連結された「連節バス」が主力となっている。

ゆりかもめでは新橋-東京ビッグサイト間が22~23分かかるのに対し、東京BRTは新橋駅-国際展示場駅前までは通常17分ほどで済む。しかも、コミケ開催期間中は途中停留所無停車の「直通特急」臨時便を増発しており、こちらはわずか13分で移動可能なのだ。運よく、直通特急に乗車できれば、移動時間は最短で済むだろう。

(東京BRT公式Xより引用)

とはいえ、バスのネックは輸送量が少ないこと。バスはどんなに頑張っても1台に80名(東京BRTの連結バスでも倍の160名)程しか乗ることができない。これは鉄道の1車両以下だ。そのため、バス停到着時にすぐに乗ることができればいいが、もし、待機列に数十人がいた場合は、次のバスが連結バスでないとかなり待ち時間が発生してしまう点には注意したい。

また、東京BRTはICカードで240円(現金&クレカタッチは250円)という運賃が安価なのも魅力。ゆりかもめは新橋-東京ビッグサイト間で390円(交通系ICカードは388円)もするので、コスパで東京BRTを選ぶ人もいるだろう。

東京BRT C107 コミケ

東京BRTは新橋から最短13分で行けるのが魅力。価格も鉄道よりかなり安いが、輸送力が低いので待ち時間が発生する可能性もある。写真は2両が連結された「連節バス」(筆者撮影)

なお、東京BRTは2025年12月23日に、ハルミフラッグからJR東京駅方面への延伸を発表した。新たな停留所として築地、銀座、東京駅を予定しているとのこと。この延伸は2026年に予定されているようで、またコミケ参加者の選択肢が増えて嬉しい限りだ。

●東京都総合ホームページ「東京BRT 東京駅方面へ延伸する方針を決定」は→こちら

 

■東京駅から会場まで一直線! 都バスの臨時便(おすすめ度:★☆☆)

地方から新幹線で東京駅に来る人なら、東京駅から東京ビッグサイトまで直通運転している臨時の都バスを利用するのがおすすめ。

毎回、都バスではコミケ開催に併せて東京駅から臨時のバスを運行しており、C107でも運行される予定だ。通常のバス停は八重洲口にあるのだが、臨時のバス停は「東京駅丸の内南口」前に設置されているので、利用する人は事前に場所を確認しておこう。

●東京都交通局「臨時直通バス(東京駅丸の内南口 ⇔ 東京ビッグサイト間)」は→こちら

コミケ開催時の6時30分~12時の間は、概ね10分間隔で運行しているので長時間待たされることも少ない。バスは到着時間が予想しづらいが、年末の都内の道路は比較的空いているので、30分程度で到着すると思っていればいいだろう。

コミケ 移動コミケ移動

こちらがJR東京駅のビッグサイト行き臨時バス停。場所は丸の内南口になるので、間違って八重洲口に出ないようにしよう(画像:上は東京都交通局公式サイトより引用・下は筆者撮影)

■タクシーは控えて!(おすすめ度:☆☆☆)

コミケカタログや諸注意にも記載されているが、タクシーの利用は周辺道路の渋滞を招くおそれがあるため、控えることが推奨されている。やむを得ずタクシーを利用する場合でも、東京ビッグサイト周辺の路上ではタクシーから降車できず、スタッフの誘導により降車位置まで移動する必要がある。

そのためタクシー降車の行列が発生してしまい、時間がかかることもしばしば。極力タクシーは利用しないようにしよう。

コミケ移動

コミケ開催中は東京ビッグサイト周辺でタクシーを降りることができなくなり、交差点で渋滞が発生してしまうことも。タクシー利用はおすすめできない(画像は筆者撮影)

■臨時バスは地方民の救世主(おすすめ度:★★☆)

最後に紹介するのは、地方からコミケに遠征する人には便利な長距離バス。夜行バスはゆっくり寝られないので、翌日の体力が心配になることもあっておすすめしにくい。ただ、早朝便で国際展示場で降ろしてくれるなら利用しやすいかもしれない。

たとえば東海バスではJR三島駅(静岡県)から東京ディズニーランド行きのバスが出ているが、実はこのバスが国際展示場駅に停車するのだ。到着時間は10時55分とコミケにしては遅めだが料金が2,600円と安く、三島駅付近の人には便利だと思う。

(【公式】東海バスTokaiBus公式Xより引用)

 

(文=西澤浩一)
イメージ写真はMAG編集部より提供
筆者プロフィール
西澤浩一
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。